2010年4月20日火曜日

「電子書籍の衝撃」を読んだなう

 ディスカバー携書 佐々木俊尚著 「電子書籍の衝撃」を一昨日買って今日読み終わりました。佐々木俊尚氏の本は「オフィスはいらない」「履歴書はいらない」「2011年新聞・TV崩壊」など最近のものは目を通しました。「オフィスはいらない」と「履歴書はいらない」は佐々木氏の広範な知識と徹底した取材とまた彼が自ら日々ソーシャルメディア(Twitter,はてなブックマーク,ブログ,HP)を使っていることもあり、単なる事実を連ねた本ではなくその佐々木氏の提唱する体系にどのように近づけるかというその方法論まで記されているのが非常におもしろく、また佐々木氏の想像するビジョンに乗り遅れないように自分も実践しています。しかし「2011年~」のほうは少々感情的に書いてるようだと思いました。というのも書いてあることはすべてさんざん言われ尽くされてきたことであり、例えばTV局はほとんどを下請けに番組作らせるだとか新聞社は闇雲に新聞を配るだけでマーケティング(購読者のデモグラフィックの把握)を行っていないなど、今更感がある内容でした。その上、一例をだしてそこから帰納的にだから新聞社はだめと言われても説得力にかけます。この本に足りなかったのは前者2つに見られた徹底した取材からの筆者独自の見解だと思います。

 前置きはここまでで

「電子書籍~」は感想から言うと非常に満足できる本だった。タイトルにある電子書籍とはKindleNookやなどのことだ。それぞれ特徴は違うが基本的には3G回線(一般的な携帯電話の電波)やWi-Fiなどを使って本を購読できることがあげられる。例えばkindleでは一般的なアメリカでのハードカバーの書籍が$25ほどするがAmazonKindleStoreではこれが$11ほどで安くなっているのだ。しかもkindleはアプリケーションとしてPCやiPhoneやBlackBerryでも読むことができるのでかなり便利である。自分もこれでBlackSwanを$11(その時が麻生政権下の超円高状態で日本円で1000円ほど)で購入。これら電子書籍は本国アメリカで今かなり脚光を浴びておりアマゾンは正式な販売台数を出していないが300万台を売ったんだとか、そして今年'10年の売上を300万台と目標立てておりアマゾンはかなり本気だ。そしてそこに登場したのがiPodやiPhoneでしばしば話題にのぼるApple社が投入するiPadだ。iPodやiPhoneに全く興味がなくてもニュースを見ていれば日本でもかなり取り上げられていたからご存知だと思う。Appleはあくまでハードウェア+ソフトウェアメーカーであり電子書籍の分野は明るくないが、もっともほとんどのメーカーはそうだが、iPodで稼いだノウハウを活かして一大産業にするのではないかと期待されているのだ。この期待の端末iPadは先月末アメリカで発売された、初日40万台とかなりの売れ行きだ。他方日本の発売はと言えば4月に発売予定のはずが延期され5月にようやく予約が始まるという遅速さだ、しかしアメリカでさえ供給が追いつかない状態なのでそれもしょうがない。なので電子書籍が日本に来るのはまだ先の状態なのだ。話を戻そう

 まだ日本で発売もされてない電子書籍を話題にして商売にするのは便乗商法というのか、肉に群がるハイエナのようでどうも好きではないのだが呼んでみると意外や意外、かなり硬派な内容でびっくり。上述したような電子書籍そのものの説明もさることながら過去にソニーや松下が電子書籍分野から撤退したこと、今の日本の出版メディアのどこがダメなのかを事細かに書かれており読み始めると止まらなかった。もっとも本の再販制度など知っている人には煩わしい説明だろう、自分はぼんやりとしか知らなかったのであまり気にはしなかった。特に驚いたのが通説で言われる「若者の活字離れ」が嘘だったということ。最近の若者は携帯やゲームばかりで新聞や本を読まなくなったという新聞や電通などの意見をここ数年の小学生の図書館利用のデータなどから真っ向批判をしていたことです。佐々木氏のようないわゆるおっさん世代がこういった意見を発するのはとても有意義だと思います。加えて三木卓氏の「出版文化を守る必要がある」という意見にも「本当に守るべきは読者との共有関係」というのは印象的でした。この部分だけとれば人気取りのようなポピュリズムにのりすぎの意見にも聞かれるが実際読めばその客観的な考えに賛同するはずだ。1000円分の価値はある本だ。

P.S.モーニング娘をちゃんとモーニング娘「。」 と正しく表記させてあったことは少し笑いました


最初の投稿完了。語尾はばらばらだしつかれて最後あたりは何言ってるかわからなくなったけどブログっておもしろいね。

2010年4月17日土曜日